沖縄の旧暦8月8日にお祝いをする「斗掻祝(トーカチユーエー)」とは米寿祝の事です
全国でも米寿のお祝いは行われますが特に決まりはなく家族が集まりやすいときに祝いますが沖縄では旧暦の8月8日に盛大に行われます
トーカチユーエーとはどんなお祝い
沖縄では60歳を過ぎると12年ごとの干支年にお祝いをするのが習わしです
トーカチユーエー(斗掻祝)とは米寿のお祝いですが沖縄ではもともとなかった風習でしたが内地の米寿祝が浸透してお祝いを行う行事になりました
沖縄で60歳を過ぎたお祝い事
- 数え年61歳 トゥシビー
- 数え年73歳 トゥシビー
- 数え年85歳 トゥシビー
- 数え年88歳 トーカチーユーエー
- 数え年97歳 カジマヤーユーエー
トーカチの日は収穫時期と重なることから八升八合の米や斗掻を飾って健康長寿と豊穣を祈ります
斗掻とは穀物を平らにならす棒状の道具で竹で作られています

お祝いは家族親戚で家で行いますが沖縄ではハレの日は盛大に祝う風習があるので人数が多いときは会場を借りてお祝いをすることも沖縄では珍しくありません
盛大にお祝いをする地域ではエイサーを呼んだりカチャーシーを踊ったりと余興を行うこともあります
トーカチは米寿の祝い年である八十八の文字を米に見立ててお米と斗掻をお供えします
トーカチの前に行うメーニゲー
トーカチのお祝いの前にメーニゲーを行います
メーニゲー(前願い)とは米寿を祝う前に地元の神様やお墓などをまわって礼拝することです
御嶽・井戸・お墓と巡礼する場所がありますが家庭にあるヒヌカン(火の神様)を通して拝むことも多いようです
トーカチのお供え物

トーカチのお供え物はお米や斗掻・扇と赤い敷物が一般的です
衣装は紅型の着物や黄色い打掛を着るのが一般的で自分の好みでアレンジしたりします
トーカチのお供え物
- お米 八升八合の米をザルや枡に盛ります
- 斗掻き 竹を斜めに切ったもので「祝・米・寿」と記します
- 升 一升・五合・一合枡を大中小で重ねてそれぞれに「寿・米・祝」と記します
- 扇 赤や白・金で装飾された派手なものを飾ります
- 赤い敷物 飾り台に敷いておめでたい雰囲気を出します
長寿のおすそ分けとして手土産にあやかり昆布やお菓子の詰め合わせ(ムイグァーシ)を配ります
沖縄の米寿祝い「トーカチ」は、旧暦の8月8日に数え年で88歳を迎える方の長寿と健康を祈る特別な行事です