沖縄の行事で六月ウマチーってご存知ですか
沖縄に移住してきて沖縄独特の風習や行事に触れることがあり「沖縄って面白いなぁ」って思います「六月ウマチー」とは旧暦の6月15日に行われる行事で集落単位や家族単位でも行われています
六月ウマチーとは
六月ウマチーとは年に4回行われていた麦と稲の収穫祈願と感謝祭として行われていました
ウマチーとは沖縄の方言で「御祭り」の事を言います
琉球王朝時代には王朝が主催してノロ(祝女)と呼ばれる女性の神官が執り行いう大事な行事でした
現在では集落単位や門中(ムンチュウ)単位で儀式を行っている所もありますが家庭で行うことも一般的になっていています
市町村によっては六月ウマチーに関連したイベントを通じて沖縄の文化伝統を残していこうと動きもあります
六月ウマチーの拝み方
沖縄の行事である「六月ウマチー」とはいったいどんなことをするんでしょうか
集落単位で行われる六月ウマチーでは集落になる拝所(ウガンジュ)と呼ばれる神聖な場所があってそこで行われます
お供え物としては
- ミキ(お神酒)いまは泡盛で代用
- カラミハナ(お米)
- 稲穂
- 果物
- お菓子
といったものでお線香を焚いて拝みます
家庭での六月ウマチーは簡素に行っていることが多いようです
お米やミキ・お酒を仏壇やヒヌカンにお供えしてお線香を焚いてウェーブー(食べる運)の意味である家計安泰を祈願します
六月ウマチーにお供えする「ミキ」ってなに
ミキとは感じで神酒と書きお正月で神社などで配られる「お神酒」の事を言います
六月ウマチーで供えられるミキはウンサクと呼ばれ発酵した飲み物の事をいいます
集落などで行われる六月ウマチーのウンサクは地域によって作り方は違いますが炊いたお米に砂糖や麦・水を混ぜて作ったりもするそうです
「ミキ」は沖縄のスーパーで売っていますドロッとした白く濁った液体で米と麦・砂糖などを原料にした発酵飲料です
沖縄では飲む極上ライスというキャッチコピーで売られているソウルドリンクです
家庭では発酵した飲み物ということでミキのかわりに「ヤクルト」を代用する家庭もあるそうです
六月ウマチーに関連する行事「綱引き」
沖縄では六月ウマチーに関連深い行事で様々な地域で「綱引き」が行われています
綱引きは人々の無病息災や五穀豊穣を願って行われる伝統行事です
5月頃から10月頃の間に沖縄各地で開催されているので気になる方は探してみてください
一番有名な綱引きは「那覇大綱挽まつり」で毎年10月頃に開催されているイベントです
与那原町の「与那原大綱曳まつり」も規模が大きく毎年7月の下旬に行われています
今は沖縄の伝統を大切にしていこうと色々な地域で大小さまざまな綱引きの行事が行われるようになりました
沖縄の伝統行事が少しでも残っていくように願っています