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ヒヌカン(火の神様)の拝み方 沖縄行事

ヒヌカンの日
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沖縄で毎月2回過程で行われる行事でヒヌカンというものがあります
ヒヌカンとは火の神様の事で旧暦の1日と15日に台所でお供え物をして拝みます
地域によってお供えするものが変わったりしますが一般的なヒヌカンの祀り方について解説します

ヒヌカンとは

ヒヌカンとは「火の神」の沖縄の方言で沖縄では多くの家庭で祀っています
家庭では火を使う台所に祀られているのが一般的ですが家を守る神様というところは沖縄県以外の所では神棚を祀ったり 今は少なくなっていますが かまどの神様として台所に小さな神棚を祀ったりしている家庭もあるんじゃないでしょうか

家庭でのヒヌカン(火の神)は沖縄の方言で「チネービヌカン」といい沖縄の言葉では「家を守護する神」という意味になります

集落にも火の神様として祀られている所もあり集落を守護する村の火の神様で石でできた祭壇がある場所である御嶽(ウタキ)の火の神様ですね

家庭のヒヌカンは家族を守護する最高位の神様として祀られています
ヒヌカンは家族は台所に一番立っている人が携わることが出来るというしきたりになっています
ほとんどの場合はお母さんがその役割となります

ヒヌカンの家庭での役割は

  • 子どもの安全
  • クゥエーブン(食べる運)
  • 家の繁栄

と大きく3つあります

子供の安全は親にとって一番大事なことですよね
日々穏やかに健やかな成長を願う気持ちを守護する神様です

ヒヌカン(火の神)は台所にいる神様という事でクゥエーブン(食べる運)とは家族が毎日おいしい食事をいただけるようにと願います
今では少し願いも変化して収入アップや昇進・昇格など社会的な立場の向上をヒヌカン(火の神)に祈願するようにもなっています

家の繫栄を祈願するという意味はヒヌカン(火の神)は家の下支えする家族であるお母さんから代々続く家の繁栄 家族の結婚や出産・子供や家族が増えること祈願です

その他にもニライカナイとの連絡係である「ウトゥーシドクル(お通し処)」などもあります

ニライカナイとは神々が住む世界とか海の最果てにある理想郷と考えられています

ヒヌカン(火の神)を通して様々な神様とつながることで遠方の御嶽(ウタキ)や拝所(ウガンジュ)へ行かずとも参拝できるようになります

沖縄の風習では一度は挨拶へ行って儀式をしなければなりませんが繋がることが出来るとヒヌカンを通して四方八方の神様たちに参拝させていただけるようになります

沖縄ではヒヌカン(火の神)は最高位の神様として位置づけられており他の神様を参拝したり祀っていなくてもヒヌカンだけは祀っている家庭が多いです

ヒヌカンの祀り方

ヒヌカンは台所に祀る神様です 祀るといっても普段はお水と供え葉の手入れをするくらいの家庭が多くなっています

簡略化することがいい事なのか悪い事なのかはわかりませんが簡単にでもヒヌカンを祀って感謝する気持ちは大切なことだと思います

ヒヌカンの正式な祀り方は器とかは特に決まっていませんがお供えするものは決まっています

毎日のヒヌカンをお祀りするためのお供え

  • 香炉
  • 花立(供え葉を差すもの)
  • お水用の入れ物(小さめのコップなど)
  • お酒用の入れ物(おちょこなど)
  • お塩を入れる小皿
  • 小さいお茶碗

沖縄の神様のヒヌカンにはお花ではなく供え葉といって葉っぱをお供えします
日本の神棚には榊(サカキ)をお供えしますが沖縄ではチャーギやクロトンという葉っぱをお供えします

クロトンやチャーギは庭に植えられている家庭もありスーパーでも販売されているので簡単に手に入ります

お水は基本的には旧暦の1日と15日に交換すればいいのですが腐りやすいので出来れば毎日交換する方が衛生的です

お酒もお供えしますがお酒の種類は泡盛でも日本酒でも何でもいいようです

お塩は毎日交換する必要はなく固まったら交換くらいでいいようです

ご飯は炊きたてのご飯を最初によそったものを使用します
仏壇でも同じですよね

並べてみると意外と多いかもしれませんが沖縄出身の義父はお塩と供え葉とお水しかお供えしていませんでした
ご飯は毎日炊かないので炊いた日にお供えしていたかもしれません
お酒も飲まない人だったけど置いてあったので1日と15日はお供えしていました

旧暦の1日と15日にお供えするもの

旧暦の毎月1日と15日にはヒヌカンに拝み(ウガミ)を捧げます

1日は沖縄の言葉で「チイタチ」といい太陰暦では新月の日に当たります

15日は「ジュウグニチ」といい太陰暦で満月の日になります

この日はウガミするという事でご飯は三つお供えします

お供えした後は線香を焚いて拝み言葉を唱えます

義父がヒヌカンにウガミをしている所を見たことがありますが沖縄の方言なのかウガミ用のお経のような言葉なのかわかりませんが聞いても何を言ってるのかわかりませんでした

ヒヌカンの事をもっと詳しっく知りたい方は

僕は移住者なので詳しい解説をするほどの知識はありませんがこの記事を書くにあたって大変参考にさせてもらったサイトがありますので紹介しておきます

一番参考にさせてもらったサイトは供養ギャラリーメモリアルのサイトです

https://www.ryuukyuu.co.jp/column/okinawahinukanplay0805/
ヒヌカンについて詳しく書かれています
https://www.ryuukyuu.co.jp/column/howtoplayforhinukan0906/

ウガミかたの他にも拝み言葉も書かれているので興味のある方はみてください

沖縄の方はヒヌカン(火の神様)をとっても大切にしていることを理解していただいたでしょうか

ヒヌカンであったり仏壇であったり日々の生活の中で目に見えないものへの感謝の気持ちというのは沖縄だけに問わず大事な心掛けだと思います

ヒヌカンを祀ってみたいという方は仏壇仏具を販売しているお店へ行って相談すると親身になって話を聞いてもらえると思いますよ

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